「ジオキャッシング」っていうゲームをご存知ですか? じつは私も1週間前に Wikipedia の記事で知ったんですが、世界中のあらゆるところに宝物を隠し、その隠し場所の位置情報をたよりに宝探しをするというゲームです。Wikipedia 日本語版の要約だと
ジオキャッシング (geocaching) は、全地球測位システム(Global Positioning System, GPS)を利用した、地球規模で行なわれている宝探しゲームである。語原は、「地球」「大地」を意味する "geo" と、動詞としての「隠す」「畜える」を意味する "cache" を元にした造語である。……という具合です。ジオキャッシングの公式サイトは
ここに、世界中に隠されている 847,433 個 (2009年7月13日現在) の「キャッシュ(cache)」と呼ばれる宝の位置が集積されており、誰でもその位置情報を検索することができます。「出題者」が、コインやキーホルダー、ステッカーなど、小さな玩具を入れた容器を「キャッシュ」として地球のどこかに隠し、その位置情報とヒントをこのサイトに書き込むわけです。それを「挑戦者」たちが実空間の中を歩いて探し、発見したら中の宝物と自分の持ってきた宝物を交換し、発見記録 (公式サイト上にも書き込めますし、場所によっては) を残していくというゲームです。
そんなわけで今朝、私も挑戦してみました。自分の仕事場は六本木。この暑い中あまり遠出するのもちょっと嫌なので、公式サイトの地図で近場を検索すると……

おお、あるある! 誰かが隠した宝がいっぱいあります。とりあえず、東京ミッドタウン周辺が舞台だという My Favourite KAIDANs II という問題に挑戦することにしました。ジオキャッシングに必要な、検索・GPS・コンパスなどの機能を盛り込んだ iPhone アプリ「Geocaching」(1200円也)を購入し、早起きしていざ出撃。
ところでこのゲーム、GPS 情報をたよりにただ歩けばいいじゃん、と思うと大間違い。謎を解いたり現地で探索をしたりと、色々な関門が用意されています。たとえば、
この問題は、ヒントとなる標識や看板の位置情報だけが指定されていました。そこに行ってヒントを得ないといけません。まず朝、和風の池と豊富な植栽が魅力の檜町公園を iPhone 片手にぶらぶら。
第一のヒントの場所に着きます。問題文には「その地点には看板があるので、そこに書かれた○○ケタの数字をチェックせよ」といった内容のことが書かれています。(もちろん、ヒントとなる文字列というのは、ジオキャッシングのために落書きをしたとかいうものではなくて、現地にある既存の看板や標識に書かれた文字を使った出題となっています。外界を汚さないのはジオキャッシングの鉄則。)
さらに、もうひとつのヒント地点、ミッドタウンの公園内のとある場所行きます。うーん、いいお散歩コースですね。
こうして二箇所で得たヒントを組み合わせて問題文に当てはめると……最終目的地の緯度経度情報が算出されます。
算出された北緯○○○・東経○○○の地点は、ちょっと意外な場所でした。現地に着いて周囲をさがすこと10分……小さなタッパーが見つかりました!

(ネタバレ防止のためモザイク)
中に入っていたゲストブックに署名をし、宝物を交換します。ちっちゃな熊のフィギュアをゲットし、代わりに Make: Tokyo Meeting で買ったキーホルダーを入れてきました。
帰ってから公式サイトに報告を書き込んで、この課題はクリアです。
……いやあ、面白いゲームでした。無限の自由度を持った「実世界」というフィールドを使う、全世界規模の遊び方です。もちろん、他人に極力迷惑をかけないためのルール・マナーも確立されていて、そのルールの中でいろいろな工夫を凝らした「出題」が行われています。
公式サイトでキャッシュをいくつか探してみると、そこには、ただ位置情報を指定するだけにはとどまらない楽しさがありました。
キャッシュを探す過程で素敵な風景に出会えるような、粋なはからいがありました。
観光でやってきたジオキャッシング愛好家が現地の地理や歴史や伝説に親しめるように工夫した、おもてなしの心がありました。
挑戦者が残したコメントにも、「難しかった」「手ごたえがあった」というのはもちろん、「こんな素敵な場所があったんですね」「出張先で昼休みに探しました、楽しかったです」「旅のいい思い出になりました」といったものが並んでいます。
地元で、旅先で。
近辺にキャッシュが隠されていたら、ぜひ探してみてください。